キミが好きなのは俺
「陽菜ちゃん、おはよう。」
後ろから、誰かに声をかけられた。
この聞き覚えのある、少し低めの声。
振り向いてみると、そこには優くんが立っていた。
「あ、優くん。おはようっ。」
優くんは、いつも少し早めに出るのかな。
私はいつもギリギリ・・・いや、どちらかといえば遅刻する時間に出ているから
朝こうやって会うことも無かったのかも。
私も優くんにあいさつをすると、2人で一緒にエレベータへと乗り込み、学校へ向かう。