キミが好きなのは俺
《ありがとうございます。
私も楽しみにしていますね。ではまた。》
デートという言葉にはあえてふれずに返信をして、
私はスマホの画面を閉じる。
あーあ、すでに授業は始まっているから、全然内容を聞いていなかった。
どうしよう、途中からでも聞こうかな。
ふと左隣に座っている優くんを見ると、頬杖をつきながら
少しだけだるそうに教授の話に耳を傾けている…気がする。
なんだか、それが少し面白く見えて。
・・・私もマネしちゃおっかな。
優くんと同じように左手で頬杖をついて
左に顔を少し傾けて、同じポーズで話を聞くことにした。