キミが好きなのは俺
プラネタリウムは、大きな商業施設の中にあるらしく
そこまでは電車で30分ほど。
私と健一さんは駅に戻り、電車に揺られてそこへ向かった。
目的地に到着すると、そこは想像していたよりも広くて
たくさんの専門店、映画館に、水族館、さらには公園までもが集まっていた。
「プラネタリウムまでまだ時間があるから、いろいろ見て回って過ごそうか。」
健一さんがそう提案してくれたため、とりあえず私たちは
専門店街に近いゲートから、建物の中に入る。
健一さんは何度かここへ訪れたことがあるらしく
どんなお店が入っているかとか、ここがお気に入りのお店なんだとか
歩きながら紹介してくれた。
「あっ・・・」
私は、ふと目に入った可愛い雑貨のお店が気になり
その前で立ち止まる。