キミが好きなのは俺
健一さんの提案で
私は手に取ったひまわりの描かれたマグカップとお皿をもとの棚に戻し
お店を後にする。
その後も、健一さんに、いろいろ案内や、紹介をしてもらいながら専門店街を歩いた。
さっきのお店でけっこう長い間滞在していたみたいだから
気づけばもうすぐプラネタリウムの入場時間になっていた。
「そろそろプラネタリウムの所に向かおうか、陽菜ちゃん。」
「あ、はい!」
私は、プラネタリウムがいつからだとか、どこに何があるのかとかを
全く把握していなくって
今日のことは全て健一さんに任せてしまっている。
でも、健一さんは嫌な顔一つせずに、声をかけてくれたり
提案してくれたりして、自然とエスコトートをしてくれて。
私は健一さんの横顔を見上げて、やっぱり紳士な人なんだなと
しみじみ感じた。