キミが好きなのは俺
ここのプラネタリウムは、毎月上映の内容が変わるらしいから
来月の上映も気になる。
目を閉じてそんなことを考えていると
電話を終えた健一さんが戻ってきた。
「陽菜ちゃん、お待たせ。
もしかして、待たせすぎて眠くなっちゃった?」
「いえ、ちょっとさっきのプラネタリウムを思い出していたんです。
全然眠たくないですよ。」
「そっか、立ったまま目閉じてたから
よっぽど眠たいのかと思ったよ。」
健一さんは、ハハッと笑いながらそう言うと
急に申し訳なさそうな顔をした。
「それとね、陽菜ちゃん、本当にごめん。
さっき親から電話があって・・・。」
勢いよく私に頭を下げる健一さん。
「え?どうしたんですか?」
急に私に向かって頭を下げるから、びっくりしてしまう。