キミが好きなのは俺

いろいろ見て回れたし、プラネタリウムも素敵だったし、本当に楽しかった。





「うん、ありがとう。


 そうだ、本当はこれ

 夜ご飯食べるときに渡そうと思っていたんだけど・・・」



健一さんはそう言うと

さっきプラネタリウムに入る前には持っていなかったはずの紙袋を私に渡してくれる。





「…これ、何ですか?」



「陽菜ちゃんが欲しがっていた、ひまわりのお皿とマグカップ。

 今日、デートしてくれたお礼だよ。」



こんな形で渡す予定じゃなかったんだけどね

と、頭を掻きながら健一さんは言う。





「え、え!?本当ですか?

 私…これ、もらっちゃってもいいんですか?」



うそ・・・。いつ買ってたの?


しかも、今日は健一さんにいろいろおごってもらってばかりな気がする。





「うん。もちろんだよ。よかったら使ってあげてね。」




なんだか、健一さんに出してもらってばっかりで

申し訳ない気がしちゃう。
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