キミが好きなのは俺

けれど、ニコニコしている健一さんを見ると

好意でしてくれるのが伝わって、それが純粋に嬉しくて。





「ありがとうございます!大切に使いますね。

 あと、今度お礼させてください!」



私は笑顔で健一さんを見つめる。





「いや、お礼なんていらないよ?」



「だめです。今日は健一さんに出してもらってばかりだし

 全部お任せしてしまったので!」





私の気迫に、健一さんは圧倒されたみたいで

うーん…と少し考えてから



「じゃあさ、来週のお昼、学校でお昼一緒にどうかな?」



私を見つめ返してそう言った。





「学校でお昼・・・ですか?」



「うん、そうだよ。」




学校でお昼を食べるってなると、学食だよね。





「そんなに安くていいんですか?」



「あ、ご馳走してくれるの?」



「え、違うんですか?」



「いや、陽菜ちゃんとお昼ご飯食べられたら、それだけで嬉しいなと思って。」





とってもキラキラした笑顔で言うから、私はなんだか照れてしまう。
< 205 / 395 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop