キミが好きなのは俺
けれど、ニコニコしている健一さんを見ると
好意でしてくれるのが伝わって、それが純粋に嬉しくて。
「ありがとうございます!大切に使いますね。
あと、今度お礼させてください!」
私は笑顔で健一さんを見つめる。
「いや、お礼なんていらないよ?」
「だめです。今日は健一さんに出してもらってばかりだし
全部お任せしてしまったので!」
私の気迫に、健一さんは圧倒されたみたいで
うーん…と少し考えてから
「じゃあさ、来週のお昼、学校でお昼一緒にどうかな?」
私を見つめ返してそう言った。
「学校でお昼・・・ですか?」
「うん、そうだよ。」
学校でお昼を食べるってなると、学食だよね。
「そんなに安くていいんですか?」
「あ、ご馳走してくれるの?」
「え、違うんですか?」
「いや、陽菜ちゃんとお昼ご飯食べられたら、それだけで嬉しいなと思って。」
とってもキラキラした笑顔で言うから、私はなんだか照れてしまう。