キミが好きなのは俺
亜紀ちゃんにはすでに
優くんと同じマンションに住んでいて、お隣のお隣さんだということも話している。
話をしたときは、本当にどんな縁があるのよあの人と、って、驚いていた。
「行ってみようかな。」
「陽菜さぁ・・・滝沢優のこと、」
亜紀ちゃんは、少しニヤっとした顔で話し出したかと思えば、
「ううん、いいや。なんでもない。」
「え?何?優くんがどうしたの?」
「なんでもないよ。今聞く必要ないかと思って。」
その先は語らず、はぐらかされてしまった。