キミが好きなのは俺

ご飯を食べ終え、食器を片づけてから、私はすぐに荷物をもった。


「じゃあね亜紀ちゃん。今から行ってくる。」




亜紀ちゃんは荷物を整理しているみたいで、カバンの中をごそごそしていた。


「うん、行ってらっしゃい。」


顔だけを私の方に向けてくれる。




「亜紀ちゃんも3コマ頑張ってね。」


私はそう声をかけ、食堂を後にした。





正面門を出て、マンションへと足早に向かう。



早く優くんに会いたいからなのか、心配だからなのかは分からないけれど

自然と歩くスピードが速くなってしまう。




コンビニでなにか買っていこうかと悩んだけど

迷惑になるかとも思って、結局寄り道はせずにマンションに到着した。
< 215 / 395 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop