キミが好きなのは俺
私は、自分も一緒に倒れそうになるのを必死で耐えて
優くんを抱いて受け止めた。
「あ・・・ごめん…。陽菜・・・ちゃ・・・ん。」
言葉が途切れ途切れになりながら
壁に手をつきなんとか自分の体を自分で支えようとする優くん。
優くんの体が熱い。それに、呼吸も荒い。
優くん…絶対に熱がある。
「優くん、大丈夫!?とりあえず、お部屋に入ろ!」
勝手に人のお家にあがるのはどうかと思ったけど
それよりもまずは、優くんを安静にすることが先だと思った。