キミが好きなのは俺
私は、自分の部屋にある体温計と、熱や風邪に効く薬を取りに、急いで帰る。
「あ、待って。あの様子だと、きっとご飯も食べてないよね。」
私は、自分の部屋のキッチンにある、レンジで簡単にできるおかゆも持って
再び優くんの部屋に戻った。
部屋に着くと、まず先に優くんの所へ駆け寄り、持ってきたものを机の上に置いて
「優くん。これで、熱測って?」
体温計を手渡した。
苦しそうで話すことができない優くんは
ゆっくりと手を差し出して受け取ると、わきに挟んで測り始めてくれた。
「キッチンお借りするね。今おかゆ用意するから、少しだけ待っててね。」
私は小さな声で、優くんにそう声をかけ、キッチンへ行く。