キミが好きなのは俺
優くんは、まだ顔を窓の方に向けている。
「うん?なに?」
「お水…、冷蔵庫から持ってきてもらってもいいか。」
「お水?あ、うん。今持ってくる。」
心なしか、優くんの顔が赤くなっているようにも見える。
また熱が上がってきちゃったのかな。
私はキッチンへと向かい、冷蔵庫を開ける。
すぐにお水が入ったペットボトルが見つかった。
それに加えて、作り置きのおかずが入ったタッパー、卵やお肉も目に入る。
「あ…、夜ご飯、優くんどうするかな。私、作った方がいいかな。」
とりあえず、お水が入ったペットボトルとコップを持ってベッドに戻る。