キミが好きなのは俺
「そっか!じゃあ、キッチンと食材、借りていいかな?」
「うん。ある物だったら、好きに使って。」
「ありがとう!できるまで、ちょっと待っててね!」
私は立ち上がって、キッチンへと向かう。
断られるかもしれないと思っていたから、優くんの力になれた感じがして、自然と笑顔になった。
冷蔵庫を開け、食材を確認する。
さっき見つけた卵とお肉以外にも、野菜がいくつか置いてあるし、冷凍庫にはうどんも入っていた。
「あ、うどんがある。・・・
うーん、今の優くんには、栄養があって、でも食べやすいものがいいよね。」
うん、決めた。私は髪の毛をひとつに束ねる。
優くんの方をちらっと見てみれば、優くんは布団を鼻の上 まで被っていた。
「寝ているのかな。できるまで、もう少し待っててね。」