キミが好きなのは俺
そして、私は机の上にあったコップに再びお水を注ぎ、まだ残っていたお薬を手に取って、優くんに渡した。
「はい。これ飲んでね。」
「…うん、ありがとう。」
優くんはそれを受け取ると、口に薬を含んで、コップのお水をすべて飲み干した。
「今夜寝れば、きっと熱も下がって、楽になると思うよ。早く良くなるといいね。」
私は優くんからコップを受け取る。
そして、机の上の食器も一緒に持って立ち上がり、キッチンへと向かおうとすると
「陽菜ちゃん。」
優くんに呼び止められた。
私は優くんの方へ体を向け直し、しゃがんで、少し顔を傾ける。
「うん?なに?」