キミが好きなのは俺



彼はずっと伏せた体を起こして






軽く伸びをしたあと


椅子に座りなおし、




「俺、滝沢優(たきざわゆう)。

 よろしくな。


 キミの名前は?」





さっきまでとは違って、

椅子にきちんとこしかけた彼を見上げる形になる。






やっぱり、王子さまみたい・・・。




こんな人、この大学にいたんだ。





この授業とっているから、同じ法学部なのかな。




「私は、一ノ瀬陽菜って言います。


 よろしく…ね。」
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