キミが好きなのは俺
どうしていいか分からず掛けた声に
優くんは、ハッとしたように
「あ…ごめん。」
そっと私の腕から、手を離した。
「…大丈夫?」
「あぁ、なんでもないよ。ごめんな。」
優くんは、私の腕から離れた左手で布団をかぶりなおし、私が居る方とは反対の、窓側に顔を向けた。
優くんの行動に頭がついていけず、その一方で、私の心臓はドキドキを増していく。
優くんの表情も、顔を窓側に向けてしまったせいで見えない。