キミが好きなのは俺
優くん…どうしたんだろう。
気になるのに、聞くことも、読み取ることもできない私は
これ以上ここにいて迷惑をかけるわけにもいかいないと思い
自分のするべきことをして早く帰るために、早足でキッチンへと向かい、食器を洗うことにした。
食器を洗っている間、さっき掴まれた腕が、痛みというわけではなくジンジンと熱くなる感じがする。
優くんの行動の真意が掴めず、優くんのことが少し気になりながらも
優くんの方を見ることはできなかった。
そして、食器を洗い終え、キッチンもきれいに掃除してからベッドの方に戻る。
「…優くん?」
少し緊張しながらも、一応声をかけてみる。
だけど、何も反応がない。・・・寝ちゃったかな?
あんまり声をかけて、寝ている優くんを起こすのは悪いと思った私は
胸のドキドキを抑え、このまま自分の部屋に帰ろうと思った。