キミが好きなのは俺
私は立ち上がり、優くんの寝顔をふと見る。
さっきは窓側に向けていた顔も、こちらの方に向いていて
お昼の時とは違い、心なしか表情も柔らかくなっていて、スヤスヤと寝息が聞こえた。
優くん・・・本当にきれいな顔してる。。。
確か…最初に優くんに会った時も、たまたま近くに座って寝ていた優くんに見惚れちゃっていたっけ。
懐かしい気もするし、だけどほんの少し前の出来事。
私が、優くんと初めて出会ったときのことに思いを馳せていると
グぅ・・・
「そういえば、私も夜ご飯食べなきゃ。」
私のお腹の音に現実の世界に引き戻された私は
「じゃあね、優くん。おやすみなさい。」
小さな声で眠っている優くんにそう告げ、玄関へと向かった。