キミが好きなのは俺

靴を履き、扉の前に立った時



「あ・・・。カギ、どうしよう。」


大事なことを忘れていた。




カギをかけずに部屋に戻るなんて、そんな無用心なことできないし

かと言ってカギをかければ、私がカギを預かることになって、優くんが困ってしまうかもしれない。




どうしよう・・・。




これ以上優くんの部屋にいるのも、いろいろ困るしなぁ。



何かいい案がないかと必死で考え、玄関の扉にもポストがついていることに気づく。




「これも十分無用心だけど、まだマシだよね。」



私は一度履いた靴を脱いで、再び机の所へ戻る。
< 245 / 395 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop