キミが好きなのは俺
天井を見つめながら、優くんの顔が目に浮かぶ。
「優くん、まだ寝てるかな。」
スマホで時間を確認すれば、優くんの部屋を後にしてから、まだ2時間しか経っていなかった。
「まだ寝てるよね。」
優くんの体調のこともあるけど、置き手紙に自分の連絡債を書いたことが変に気になってしまい
どうしても優くんのことが頭の中をぐるぐるしてしまう。
あれから時間が経ったのに、優くんに捕まれた左腕も、熱を帯びていくような感じがするし。
あの時は、何かあったときのために、必要だと思って連絡先を書いた。
別に、連絡してほしいと思って書いたわけじゃなかった。
だけど、今になると心のどこかで、優くんから連絡が来ないかな、と変な期待をしてしまう。