キミが好きなのは俺
「はぁ・・・。」
この、胸が変に締め付けられる感じは何だろう。
思わず大きなため息も出てしまう。
無意識のうちに、再びスマホに手を伸ばそうとしていたみたいで、途中で気づき手を引っ込めた。
「もう寝た方がいいかな。」
私はとりあえず、目をつむることにした。
目をつむっても、優くんの顔ばかりが浮かんでしまう。
きっと、今日優くんの看病をしたから、たくさん優くんのこと考えていたから
優くんの真剣な眼差しを受けてしまったから、浮かんでしまうんだ。
私は自分にそう言い聞かせ、優くんの顔が浮かんでも、それは特別なことではないと思うことにした。
そして、そう思っているうちに、気づけば私は、眠りに落ちていた。