キミが好きなのは俺
頭では、こんな失礼なこと思っちゃいけないって分かっているのに
自分で発した言葉に、どこか落ち込んでいる自分がいる。
…なんでこれをプレゼントしてくれた相手は優くんじゃないんだろう。。。
私の表情が暗くなっていることに気付いたのか、亜紀ちゃんは
「これが、陽菜の相談ってやつ?」
私にはお兄ちゃんしかいなけど、まるで私のお姉ちゃんのような、優しい表情で顔を斜めに傾けていた。
「あ・・・うん。そんな…感じかな。」
どうやって話始めたら、話を進めていいか、いざ話そうってなると分からなくなる。
「陽菜のタイミングでいいよ。話したくないことは話さなくてもいいし。
話したいことは、ゆっくりでいいからさ。」
飲み物入れておくね、と亜紀ちゃんは私に声をかけ
2つのマグカップにさっき買ってきた紅茶を注いでくれていた。