キミが好きなのは俺

心から



偽りなく



自然と




“好き”って言える・・・?




亜紀ちゃんの言葉を、頭の中でゆっくり繰り返す。




私が、そんな風に“好き”って言える人・・・。






『キミさ、俺のこと好きでしょ?』



王子さまのような、優しい表情。




『俺たち、運命なのかもしれないな。』



微笑んでいるけど、少し意地悪な表情。




『似合ってるよ…。』



顔を赤らめて、恥ずかしそうな表情。




『陽菜・・・ちゃん。』



熱で、苦しそうな表情。




『陽菜ちゃん、俺の目、見て。』



キリッとした目の、真剣な表情。
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