キミが好きなのは俺

私・・・




優くんのいろんな表情が浮かぶ。



優くんの、少し低くて優しい声が、聞こえてくる。



優くんのことを考えたら、ドキドキして、体も心も温かくなる。





ううん、考えようとしなくても




自然と優くんのことを思い出すし、考えてしまう。





「私・・・優くんが“好き”。」





優くんと出会ってから、まだ1ヵ月も経っていない。




だけど、私の心は、すでに優くんでいっぱいだよ。





「…うん。私、優くんのことが、“好き”だよ。」





どうしてなのか、なんでなのか、私にも分からないけど




私は優くんが“好き”なんだ。





だって、“好き”って声に出して自分の言葉にしてみたら



ずーっとあった心のもやもやが消えていって



恥ずかしさとか、照れとかはあるけど


すごく明るく前向きな気持ちになってる自分がいる。




亜紀ちゃんが言っていたように



優くんのこと



何の引っかかりとかなく


心から


偽りのない気持ちで



自然と、“好き”だって言える。




堂々と、胸を張って、“好き”だって言える。
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