キミが好きなのは俺

「私に告白してどうするのよ…っ。」


少し呆れていながらも、嬉しそうに微笑んでくれる亜紀ちゃん。




「あ、本当だ。でも、ありがとう亜紀ちゃん。私…」



「うん。ちゃんと自分で、気持ち見つけることができたね。」



「うんっ。」



すごいな…亜紀ちゃん。




私、今すごく嬉しいよ。




一人で考えていたときは、気持ちがぐちゃぐちゃになって、答えが見えなくて



自分の気持ちなのに自分の気持ちじゃないみたいだった。




だけど、私が自分の気持ちの答えを見つけるヒントをくれて、道を教えてくれて



私の気持ちを大切にしてくれた。




亜紀ちゃんのおかげで、私は自分の正直な気持ちの答えを、自分自身で見つけることができた。




でも、どうしよう・・・。



自分の気持ちが、優くんに対する私の気持ちがはっきりと分かった今




“好き”という気持ちがどんどん溢れて




どんどん大きくなって




心の中じゃ収まりきらない。





「亜紀ちゃん…この気持ち、どうしたらいい?」




さっきまでのもやもやした気持ちの時とは違う


どこに向かっていけばいいのか分からない自分の気持ちに、なんだか苦しい。
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