キミが好きなのは俺
「そんなの決まってるでしょ。
伝えたいと思うなら伝える。
伝えたくないと思うなら、伝えない。
陽菜の気持ちなんだから、その気持ちをどうするかも、陽菜が決めればいいんだよ。」
私の気持ちは・・・私がどうするか、決めればいい…。
・・・そっか。そうなんだ。
全部、私次第なんだ。
私の気持ちは、私だけのもの。
その気持ちの行方をどうするかも、私が決めればいいんだ。
どうしたらいいかじゃない。
私が、どうしたいと思うかなんだ。
「私、優くんに伝えたい。私の気持ち。」
私は、真っ直ぐ亜紀ちゃんの目を見つめて言った。
「あの時、優くんに私の気持ちを聞かれた時は、何も答えられなかったけど…。
でも、今、自分の気持ちにちゃんと気付けたから、分かったから
ちゃんと答えたい。
優くんに、しっかり伝えたい。」