キミが好きなのは俺
伝えたから、どうなるかは分からない。
優くんが、私と同じ“好き”って気持ちを持ってくれているかは分からないし
伝えてしまうことで、優くんを困らせてしまうかもしれない。
だけど、あの時、何も答えることができなくて
優くんと私の間に、見えない壁ができてしまった気がした。
そんな状態でずっと居たくない、そんな状態を続けたくない。
「そっか。頑張れ。」
亜紀ちゃんも、私の目を見つめ返して、にっこり笑ってくれた。
私も、自然と笑顔になる。
「陽菜。今、陽菜すっごく可愛いよ。」
「えっ?」
「さっきまでずっと、不安そうな、今にも泣きだしそうな顔してたのに。
なんか成長したのかな。
前より一回りも二回りも可愛い。」
亜紀ちゃん…急にどうしたの?