キミが好きなのは俺

健一さんに対する気持ち・・・




「うん、ゆっくり考える…っていうより

 いつか分かると信じて、気持ちに素直になって待ってみる。」



「それでいいと思うよ。」



亜紀ちゃんは、またにっこり笑っていた。




そして、再びお菓子を食べ始めた。




「亜紀ちゃん・・・本当にありがとう。」



私…亜紀ちゃんに相談して、本当によかった。



亜紀ちゃんと友達で、本当によかった。




さっきまで、自分の気持ちなのにその気持ちが分からなくなって

それがすごく苦しかったのが



優くんに対する自分の気持ちを、ちゃんと理解することができた。




それに、分からなくても、無理に答えを見つけようとしなくてもいいんだって思ったら

心が軽くなった。




…自分の気持ちなんだもん。



いつか分かる時が、絶対に来るよね。




今は、まだ健一さんに対する気持ちがどういうものなのかはっきりしないけど


きっとこれから、だんだん見えてくる気がする。





たとえそれが、名前を付けることができる気持ちではなかったとしても。
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