キミが好きなのは俺
すると、亜紀ちゃんからすぐに返事が来て
《分かった。
私のことは気にしなくていいから、ちゃんと気持ち、伝えてきなね。
頑張れ、陽菜。》
すごく心強い亜紀ちゃんの言葉、応援に、私は勇気をもらった。
《ありがとう。頑張るね。》
私はそう返事をして、1コマの教室の扉の前に立った。
あと少しで9時になる。
扉を開ければ、優くんに会える。
嬉しい気持ちと、不安な気持ち…。
緊張して、心臓がドキドキする。
「頑張れ私。
とりあえず、席に着いたら普通にあいさつして
普通に授業を受ければいいんだから。」
自分にそう言い聞かせ、私は教室の扉を開けた。