キミが好きなのは俺
開けると同時にチャイムがなり、教授の講義が始まる。
私は、いつものように学生証を、出席確認をするための機器にかざしてから
いつもの席に向かった。
席に向かって歩いていくと
「あれ・・・?」
今週は座っているだろうと思っていた優くんの姿は・・・
そこには無かった。
もしかして…また体調崩しちゃった?
ぶり返しちゃったのかな…。
それとも、寝坊しちゃっているとか…?
優くんが居ない理由を頭の中でぐるぐると考えながら
先週座っていた知らない人も居なかったから、とりあえず着席する。
そして、教室全体をぐるっと見渡してみた。
「うん…やっぱりいないよね。」
変な緊張感に襲われながら、優くんが居ないことに寂しさを感じたその時
「あっ・・・」