キミが好きなのは俺
…良かった。
ちゃんと返してくれた…。
「あの…牛乳ぷりん、ありがとう。」
優くんが挨拶を返してくれたとはいえ
優くんに話しかけにくい雰囲気が漂っていることには変わりなくて。
私は言葉を選びながら、あまり話しすぎないように、端的にお礼を伝えた。
少し、優くんの表情が動いた気がした。
だけど、すぐに優くんは表情を硬くして
「あ、いや…あの時は、ごめんな。」
目は合わなかったけど、少しだけ私の方に顔を向けてそう言った。
なんで…優くん、そんな顔をするの。
正面で向き合えていないから
優くんの横顔しか見えないけれど
なんだか苦しそうな表情をしているように見える。
あの時は
私が自分の気持ちをちゃんと理解できていなくて
自分の気持ちを答えることができない上に、なのに大泣きしてしまって…。
優くんは何も悪いことしていないのに。