キミが好きなのは俺
むしろ
ハンカチ貸してくれたり
そっとしておいてくれたり
優しくしてくれたよ。
そんな優くんに謝らせてしまったことが申し訳なくて
私は無駄に必死になって、優くんの言葉を否定しようとした。
「ううん。そんなことないっ。優くんは悪くないよっ。私の方こそ…」
あの時はごめんね…。
私はそう伝えようとした。
私の方こそ、優くんにあの時のことを謝りたかった。
優くんの質問に、答えることができず黙り込んでしまったこと…
ずっと泣き続けてしまったこと…。
だけど、私の伝えたかった「ごめんね」は
口にすることを許されず
「じゃあ俺、行くわ。」