キミが好きなのは俺
亜紀ちゃんには
今日優くんに気持ちを伝えるってこと
そして
伝えることができなかったことしか言っていない。
それでも、亜紀ちゃんは私に
頑張ったよって、そう声をかけてくれて
それはまるで
完成しかけていたのにひっくり返って散らばってしまったパズルピースを
一から作り直してくれるみたいに
その一言だけで、私はだいぶ救われていた。
「…うっ……亜紀ちゃん・・・ありが、とう。」
改めて
心から
亜紀ちゃんが居てくれて良かったと思う。
それからしばらく、教室には私の泣き声だけが響いていた。
現実を受け入れなければという気持ちと、受け入れたくないという気持ちが葛藤する。
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