キミが好きなのは俺
亜紀ちゃん、すごく心強いよ。
本当にありがとう。
私は立ち上がろうとすると
最初は上手く足に力が入らずふらふらっとしてしまい
亜紀ちゃんに支えてもらいながら
ゆっくりと席を立った。
そして、地面を確かめるように歩き
亜紀ちゃんと一緒に教室を出た。
亜紀ちゃんが取っている3コマの授業は、4階であるらしく
4階まで一緒に行くことになった。
4階に着くと
「無理せずに、何かあったらちゃんと連絡してね。
私じゃなくてもいいから、ちゃんと人に頼りなさいよ。」
亜紀ちゃんは私の左肩に手を置いてにそう言い
「分かった?」
「…うんっ。」
私はこくこく頷いて答えた。
そして、私の返事を確認すると
亜紀ちゃんは私の肩をぽんぽんっとして、軽く微笑み
3コマの教室へと歩いていった。