キミが好きなのは俺

きっと、私の目は真っ赤で



今にも泣きそうな顔をしていると思う。




だけど、亜紀ちゃんがお昼休みの間一緒にいてくれたおかげで、少し元気が出た気がする。





亜紀ちゃん、優しいかっこいいな…。



私は本当に素敵な友達と出逢えたみたい…。





そんなことを思いつつ




私は、手すりに摑まってふらふらする体を支えながら、3号館の階段を下りていった。







3号館を出て、私は正面門へと向かって歩く。




3コマの授業はすでに始まってるから



お昼の時間は賑わっている食堂前も、今は人通りが少ない。





私は、普段は注目することのない、大学構内に咲いているお花を見ながら歩いていると




「あれ…陽菜ちゃん?」



私の左側から声が聞こえた。
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