キミが好きなのは俺

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「……ん…。」



私はゆっくりと目を開ける。




どれくらい寝ていたのだろう…。




ベッド脇に置いてあった目覚まし時計で時間を確認すると



針はちょうど17時を指していた。




「けっこう寝てたみたい…。」



なんだか喉が渇いた私は


冷蔵庫に向かい、ペットボトルのお茶を取り出した。



そして、ひまわりのマグカップに注ぎ、それをゴクゴクと飲んだ。




冷蔵庫の中で冷やされたお茶は、私の喉を洪水のように流れていく。




あれだけ涙を流したからか


私はマグカップ2杯分をあっという間に飲み干した。





ふぅっと一息吐いてから



マグカップをシンクに置き



ベッドまで戻り



ベッドの上に座る。





一眠りしたことで、私の心もだいぶ落ち着いたみたい。





やっぱり、寝た後でも優くんのことは考えてしまうけれど





だからと言って、昼間のように涙が出てくることはない。
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