キミが好きなのは俺
私は、うなだれていた頭を壁に付け、天井を見上げた。
妙に白く見える部屋の明かりが
涙袋の上に溜まった涙に反射して、より眩しく感じる。
「……う…っ…。」
私は
優くんの嫌がること
不快に思うようなことを、したくないよ…。
優くんに
苦しそうな顔も
悲しそうな切なそうな顔も
させたくない。
温かくて、名前通りの優しい優くんから
温かさとか優しさを奪いたくない。
心まで冷え切ったような
感情を無にしてしまうような優くんにさせたくない。
だから、私…。
これからは、
話したりとか
会ったりとか
一緒にいたりとか…
優くんのが嫌がることは
もうしないようにする。
もう、私から話しかけたり、顔を合わせたりもしないよ。
マンションでも、会わないように、気を付ける。
これからは
優くんと関わることはしないように
約束…するから。
・・・
「……うぅ…っ…。
本当はっ……っ…いやだよ。」