想い ~それぞれの気持ち~
委員会に行く途中の廊下、俺は意外と弾む会話に驚いていた。
「翔ってサッカー部なんだねー!」
「そーだよ!」
「私好きだなー!サッカーする人。なんかね、かっこいいんだ!」
キラキラと目を輝かせてさくらはそういう。
俺のこともかっこいいって思ってくれるかな?
でも、俺の好きなサッカーを好きでいてくれるのは素直に嬉しかった。
「ありがと。さくらは何部?」
「私はダンスだよー!踊るとスッキリするんだー」
ダンスか……
かっこいいだろうな……
あ、そーだ…
そういえば聞いてなかったな。
「電話番号教えて?」
そう、ほんの少し勇気を込めていった。
「いーよ!後で追加しとくねー」
明るくそういうさくらにほっとした。
断られたらダメージあると思う。
そんなことを思っていると