理由は聞かない
家の駐車スペースに車を止めてカバンを見ると、携帯がLINEの着信点滅していた。

『少し話したいんだけど、大丈夫?』

なんだろう。

何か、悪いことしてしまっただろうか。

とりあえず家に入り、親に一声かけて、自分の部屋に入った。夏の熱気が充満した部屋に入り、まずは窓をすべて開け、深呼吸をした。

『大丈夫です』

そう送ると、程なくして着信があった。仕事でもない時間に申し訳ないと謝りながら、久保さんは話を切り出した。
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