呆れるほど恋してる。
三山が来るまではあっという間だった。
資料を用意して、コーヒーを並べる。
本部に来ている派遣の女の子が気を使ってくれて「やりますよ」と言ってくれたが、せりのできる仕事も少ないのでなるべく派遣の子たちと同じように動いた。
デザイン部の高田さんは、本当に気合が入っているようで、自分自身の描いたデザイン画を何度も見直している。
それだけ、この三山とのコラボレーションは大きなチャンスだということだ。
「お疲れ様です」
三山が登場すると、社内の空気が一変した。
カリスマ。
その一言がピッタリと当てはまる。
「せりちゃん、この間はどうも」
手を振られて頭をさげる。
「じゃあ、始めましょうか」
彼の会社ではないにもかかわらず、三山のペースで会議がスタートした。
「今回のコラボ商品ですが、何を何点作るのかを今日お話できればと思います。そして原宿というすでにファストファッションという文化が確立されている中で、大人の女性向けのアパレルブランドとメイクのブランドをコラボさせて集客を作っていく訳ですが、いくら大手のセリーヌヴィーナスさんでも中途半端なものを作れば潰されます」
真面目な顔で三山が言う。
場を完全に掌握していた。
「ただ、大手ブランドとのコラボで成功している事例はいくつもあります。H&Mとバーバリーとのコラボなど、ハイブランドとのコラボでどちらのファンも買いに行ったというニュースもあったように、アパレル、コスメ問わずコラボというのは非常にメリットが大きいイベントでもあるのは確かです。多くのブランドさんが、私とのコラボ企画を仰ってくださいました。中には、先ほど述べたバーバリーのようなハイブランドもありました。では、なぜセリーヌヴィーナスさんを選んだのか」
会議室がは完全に三山の雰囲気に飲まれていた。
誰もが三山の方を見ていた。
彼の言葉を必死に捉えようとしていた。
「私の店には、セリーヌヴィーナスさんのお洋服を着ている女の子がたくさんいます。その子達の話を聞いていると、毎回ワクワクしながら洋服を買っているとのことでした。そんな風に女の子達の心を掴めるブランドはそうはないと思います。だからこそ、私は一緒に仕事がしたいと思ったのです。本気で一緒に最高の物を作れる。そう確信しています。私が三山幸平だということを忘れ、一人の人園として意見を戦わせていただけましたらと思います。遠慮は要りません。ファッション、コスメ業界の中で革命を起こしたい!皆様のお力が必要です。賛同いただける方は拍手をいただけますか?」
会議室の中で拍手が起こった。
みんなが一緒に三山とともに最高の物を作ろうと思っていた。
先ほどまでだるそうにしていた中島さんまで瞳を輝かせて拍手をしている。
せりも勿論拍手をしていた。
ずっと三山の本を読んでコスメの参考にしていた。
生き様を参考に仕事をしていた。
その三山と一緒にコラボ商品を作り、その店の店長ができるのだ。
必死にやっていくしかない。
人生に一度の大チャンス。
やるしかない。
そんな気持ちにさせられた。
「では、会議を始めましょうか」
にっこりと微笑んで、三山が言う。
資料を用意して、コーヒーを並べる。
本部に来ている派遣の女の子が気を使ってくれて「やりますよ」と言ってくれたが、せりのできる仕事も少ないのでなるべく派遣の子たちと同じように動いた。
デザイン部の高田さんは、本当に気合が入っているようで、自分自身の描いたデザイン画を何度も見直している。
それだけ、この三山とのコラボレーションは大きなチャンスだということだ。
「お疲れ様です」
三山が登場すると、社内の空気が一変した。
カリスマ。
その一言がピッタリと当てはまる。
「せりちゃん、この間はどうも」
手を振られて頭をさげる。
「じゃあ、始めましょうか」
彼の会社ではないにもかかわらず、三山のペースで会議がスタートした。
「今回のコラボ商品ですが、何を何点作るのかを今日お話できればと思います。そして原宿というすでにファストファッションという文化が確立されている中で、大人の女性向けのアパレルブランドとメイクのブランドをコラボさせて集客を作っていく訳ですが、いくら大手のセリーヌヴィーナスさんでも中途半端なものを作れば潰されます」
真面目な顔で三山が言う。
場を完全に掌握していた。
「ただ、大手ブランドとのコラボで成功している事例はいくつもあります。H&Mとバーバリーとのコラボなど、ハイブランドとのコラボでどちらのファンも買いに行ったというニュースもあったように、アパレル、コスメ問わずコラボというのは非常にメリットが大きいイベントでもあるのは確かです。多くのブランドさんが、私とのコラボ企画を仰ってくださいました。中には、先ほど述べたバーバリーのようなハイブランドもありました。では、なぜセリーヌヴィーナスさんを選んだのか」
会議室がは完全に三山の雰囲気に飲まれていた。
誰もが三山の方を見ていた。
彼の言葉を必死に捉えようとしていた。
「私の店には、セリーヌヴィーナスさんのお洋服を着ている女の子がたくさんいます。その子達の話を聞いていると、毎回ワクワクしながら洋服を買っているとのことでした。そんな風に女の子達の心を掴めるブランドはそうはないと思います。だからこそ、私は一緒に仕事がしたいと思ったのです。本気で一緒に最高の物を作れる。そう確信しています。私が三山幸平だということを忘れ、一人の人園として意見を戦わせていただけましたらと思います。遠慮は要りません。ファッション、コスメ業界の中で革命を起こしたい!皆様のお力が必要です。賛同いただける方は拍手をいただけますか?」
会議室の中で拍手が起こった。
みんなが一緒に三山とともに最高の物を作ろうと思っていた。
先ほどまでだるそうにしていた中島さんまで瞳を輝かせて拍手をしている。
せりも勿論拍手をしていた。
ずっと三山の本を読んでコスメの参考にしていた。
生き様を参考に仕事をしていた。
その三山と一緒にコラボ商品を作り、その店の店長ができるのだ。
必死にやっていくしかない。
人生に一度の大チャンス。
やるしかない。
そんな気持ちにさせられた。
「では、会議を始めましょうか」
にっこりと微笑んで、三山が言う。