クールな公爵様のゆゆしき恋情
「悪かったと思っている。過去の事は消せないがこの先はラウラを傷付ける様な事はしないと約束する。少しずつでも信用持ってもらえる様に努力する」
アレクセイ様は真摯に訴えて来ます。王都にいた頃の冷たいアレクセイ様と、同じ人には思えません。
「ラウラ……信じて欲しい」
アレクセイ様は私を見つめて言います。
深い青の瞳に引き込まれ、流されそうになるのを踏み止まり、私は勇気を出して言いました。
「アレクセイ様には私ではない想い人が居るのではないのですか? その人の事を忘れて私と結婚なんて、出来るのですか?」
「想い人?」
アレクセイ様は怪訝な表情になりながらも、直ぐに答えをくれました。
「ラウラ以外の想い人なんて居ない。何か誤解をしているみたいだな」
アレクセイ様が嘘を吐いてる様には見えません。
ですが、誤解ではない事は確かです。手紙の事だけではなく、私はアレクセイ様自身から聞いたのですから。
「アレクセイ様は、ブロスト公爵家のデリア様がお好きなのですよね」
「ブロスト公爵の?」
アレクセイ様はシラを切るつもりなのでしょうか。
「私が出席した最後の夜会の時、アレクセイ様ははっきりとおっしゃたではないですか。〝デリアが婚約者だったら良かったのに″と」
アレクセイ様は真摯に訴えて来ます。王都にいた頃の冷たいアレクセイ様と、同じ人には思えません。
「ラウラ……信じて欲しい」
アレクセイ様は私を見つめて言います。
深い青の瞳に引き込まれ、流されそうになるのを踏み止まり、私は勇気を出して言いました。
「アレクセイ様には私ではない想い人が居るのではないのですか? その人の事を忘れて私と結婚なんて、出来るのですか?」
「想い人?」
アレクセイ様は怪訝な表情になりながらも、直ぐに答えをくれました。
「ラウラ以外の想い人なんて居ない。何か誤解をしているみたいだな」
アレクセイ様が嘘を吐いてる様には見えません。
ですが、誤解ではない事は確かです。手紙の事だけではなく、私はアレクセイ様自身から聞いたのですから。
「アレクセイ様は、ブロスト公爵家のデリア様がお好きなのですよね」
「ブロスト公爵の?」
アレクセイ様はシラを切るつもりなのでしょうか。
「私が出席した最後の夜会の時、アレクセイ様ははっきりとおっしゃたではないですか。〝デリアが婚約者だったら良かったのに″と」