クールな公爵様のゆゆしき恋情
「私は湖の屋敷にラウラ姫を無事にお送りした後、直ぐに城に戻ります。フェルザー公爵閣下の気に障る事は無いでしょう」
「……ごめんなさい、リュシオン」
「気になさる事はありません。では支度をして来ますので、こちらでお待ち下さい」
なんだか悲しくなりました。
リュシオンは何も悪く無いのに、遠ざける様な態度を取ってしまっているのです。
リュシオンは直ぐに支度を済ませて戻って来てくれました。
私の馬の用意も終わっています。
リュシオンの先導でアンテスのお城を出て、緩やかな傾斜を進んで行きます。
「ラウラ姫大丈夫ですか? 馬に乗るのは久しぶりでしょう?」
私の速度に合わせたゆっくりとした進みですが、リュシオンはそれでも心配な様です。
子供の頃、派手に落馬をして怪我をした事が有るからでしょうか。
「久しぶりですけど、意外と大丈夫ですよ。昔の様に落ちたりしませんから、心配しないで下さいね」
「そうですか……どうか、くれぐれもお気を付け下さい」
「分かってます」
リュシオンの言葉通りに、気を付けながら湖の屋敷への道を進んで行きます。
山を半分程下った所で空を仰ぐと、太陽の光に照らされたアンテスのお城が視界に入りました。
……アレクセイ様は今頃どうしているのでしょうか。
アレクセイ様と離れたくて逃げ出して来たのに、直ぐにアレクセイ様の事を考えてしまいます。
「……ごめんなさい、リュシオン」
「気になさる事はありません。では支度をして来ますので、こちらでお待ち下さい」
なんだか悲しくなりました。
リュシオンは何も悪く無いのに、遠ざける様な態度を取ってしまっているのです。
リュシオンは直ぐに支度を済ませて戻って来てくれました。
私の馬の用意も終わっています。
リュシオンの先導でアンテスのお城を出て、緩やかな傾斜を進んで行きます。
「ラウラ姫大丈夫ですか? 馬に乗るのは久しぶりでしょう?」
私の速度に合わせたゆっくりとした進みですが、リュシオンはそれでも心配な様です。
子供の頃、派手に落馬をして怪我をした事が有るからでしょうか。
「久しぶりですけど、意外と大丈夫ですよ。昔の様に落ちたりしませんから、心配しないで下さいね」
「そうですか……どうか、くれぐれもお気を付け下さい」
「分かってます」
リュシオンの言葉通りに、気を付けながら湖の屋敷への道を進んで行きます。
山を半分程下った所で空を仰ぐと、太陽の光に照らされたアンテスのお城が視界に入りました。
……アレクセイ様は今頃どうしているのでしょうか。
アレクセイ様と離れたくて逃げ出して来たのに、直ぐにアレクセイ様の事を考えてしまいます。