クールな公爵様のゆゆしき恋情
「はい。アレクセイ様に伝えたい事があります」
「……なんだ?」
アレクセイ様の声が警戒した様に険しくなります。それでも私は怯まずに告げました。
「私はアレクセイ様とは結婚出来ません。婚約は解消させていただきます」
その瞬間アレクセイ様は息を飲み、直後私の肩を大きな手掴み、強い力で引き寄せます。
「どうしてだ? 昨日まではラウラも結婚を受け入れていたはずだ! 昨夜何が有ったんだ?!」
あまりの剣幕に私は体が竦んでしまい、掴まれた手を振り払う事が出来ませんでした。肩を掴まれたまま必死に言葉を続けます。
「アレクセイ様とお兄様の話を聞いてしまったのです。アレクセイ様は私との婚約を後悔していると……デリア様とやり直したいかとお兄様に聞かれた時も否定されませんでした。それにアメルダ男爵令嬢の事も聞いてしまいました」
「え? あれは……」
「私はアレクセイ様と結婚しても幸せにはなれないと思います。ですから婚約は解消したいのです。お父様も許してくださいます。」
「……なんだ?」
アレクセイ様の声が警戒した様に険しくなります。それでも私は怯まずに告げました。
「私はアレクセイ様とは結婚出来ません。婚約は解消させていただきます」
その瞬間アレクセイ様は息を飲み、直後私の肩を大きな手掴み、強い力で引き寄せます。
「どうしてだ? 昨日まではラウラも結婚を受け入れていたはずだ! 昨夜何が有ったんだ?!」
あまりの剣幕に私は体が竦んでしまい、掴まれた手を振り払う事が出来ませんでした。肩を掴まれたまま必死に言葉を続けます。
「アレクセイ様とお兄様の話を聞いてしまったのです。アレクセイ様は私との婚約を後悔していると……デリア様とやり直したいかとお兄様に聞かれた時も否定されませんでした。それにアメルダ男爵令嬢の事も聞いてしまいました」
「え? あれは……」
「私はアレクセイ様と結婚しても幸せにはなれないと思います。ですから婚約は解消したいのです。お父様も許してくださいます。」