クールな公爵様のゆゆしき恋情
恋煩いの結末
ついにこの日が来た。
俺は、三日後に控えたレオン達の結婚式が終わり次第直ぐにアンテスに向かう予定だ。
馬で飛ばせばアンテスにだって直ぐに着くだろう。目前に迫った再会の時に心が浮き立つ。
部屋で張り切って支度を整えていると、レオンとエステルがやって来た。
「……お前達結婚式の準備とかないのか?」
こんな所でウロウロしていて大丈夫なのか?
「準備があるからしばらくお兄様ともゆっくりお話が出来なくなります。結婚式の後もお兄様は直ぐにアンテスへ向かうのでしょう? だから挨拶に来たのです」
エステルが勝手にソファーに座りながら言う。
そのエステルの隣に当然の様に座りながら、レオンが珍しく真面目な顔をして言った。
「アンテスに行く前にアレクに助言をしようと思ってな」
「助言?」
何の事だ?
レオンはおもむろに切り出した。
「アレク……お前にはもう後が無い。はっきり言ってこれが最後のチャンスだ。だからラウラとの婚約を上手く纏める為に伝えておきたいことが有る」
「……なんだ?」
「今までのアレクはラウラへの好意を全く態度に出していなかった……いや傍からから見たら、充分出ていたのかもしれないが、ラウラがその気持ちを察して歩み寄って来る事を期待するの無理だ。ラウラは男との会話に慣れていないし、真面目で変に頑固なところも有るから、裏を読まずにお前の態度をそのまま受け取るからな」
俺は、三日後に控えたレオン達の結婚式が終わり次第直ぐにアンテスに向かう予定だ。
馬で飛ばせばアンテスにだって直ぐに着くだろう。目前に迫った再会の時に心が浮き立つ。
部屋で張り切って支度を整えていると、レオンとエステルがやって来た。
「……お前達結婚式の準備とかないのか?」
こんな所でウロウロしていて大丈夫なのか?
「準備があるからしばらくお兄様ともゆっくりお話が出来なくなります。結婚式の後もお兄様は直ぐにアンテスへ向かうのでしょう? だから挨拶に来たのです」
エステルが勝手にソファーに座りながら言う。
そのエステルの隣に当然の様に座りながら、レオンが珍しく真面目な顔をして言った。
「アンテスに行く前にアレクに助言をしようと思ってな」
「助言?」
何の事だ?
レオンはおもむろに切り出した。
「アレク……お前にはもう後が無い。はっきり言ってこれが最後のチャンスだ。だからラウラとの婚約を上手く纏める為に伝えておきたいことが有る」
「……なんだ?」
「今までのアレクはラウラへの好意を全く態度に出していなかった……いや傍からから見たら、充分出ていたのかもしれないが、ラウラがその気持ちを察して歩み寄って来る事を期待するの無理だ。ラウラは男との会話に慣れていないし、真面目で変に頑固なところも有るから、裏を読まずにお前の態度をそのまま受け取るからな」