クールな公爵様のゆゆしき恋情
あらゆる手を使い、執拗に求婚し続けた結果、ようやくラウラが振り向いてくれた。

今日、俺はラウラと結婚する。


教会の扉が開くと、清らかな花嫁衣裳姿のラウラが辺境伯と共に現れた。

真っ直ぐ俺に近付いてくる。

その瞬間幼い頃からの思い出が蘇り、胸が切なく苦しくなった。

出会った時からラウラだけに惹かれていた。

好き過ぎてどうすればいいのか分からなくなった。
ラウラの事になるといつも翻弄されて、何一つ思い通りにいかなかった。

他の事は苦労もせずにこなせるのに。


おかげで遠回りをしたし、ラウラにも苦しい思いをさせてしまった。


ラウラが目の前までやって来た。

何よりも求めていた人に手を伸ばす。

小さな手に触れた瞬間思った。ようやく手に入れたと。

今、俺は世界一の幸せ者だ。
でも、ラウラの事はそれ以上幸せにしてみせる。
心からそう誓った。





公爵閣下の恋煩い アレクセイside END
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