クールな公爵様のゆゆしき恋情
私の顔など見たくないでしょうになんの御用でしょうか?
立ち止まりお言葉を待つ私に、アレクセイ様はおっしゃいました。
「その首飾りはどうしたんだ?」
アレクセイ様の視線は私の首元に注がれています。
私が今夜身につけているのは温かみの有る色味のルビーのネックレスです。
とても大切な人に贈っていただいたもので、私にとってはお守りのようなものなのです。
でも特別高価なものではありません。 それをどうしてアレクセイ様が気にするのでしょうか。
疑問では有りましたけれど、私は正直に贈り物だと答えました。
すると何が気に入らないのかアレクセイ様の機嫌は益々悪化してしまったらしく私を睨み付けると、一番近くに居た令嬢の肩を抱き寄せました。
「アレクセイ様?」
肩を抱かれた令嬢は頬を赤くして高い声を上げました。
彼女はブロスト公爵家の令嬢のデリア様。赤みのかかったブロンドに金茶の瞳の美しい女性です。迫力のある赤いドレスがとても良く似合っています。
デリア様はうっとりとアレクセイ様を見上げています。寄り添う二人はとても絵になると思いました。
立ち止まりお言葉を待つ私に、アレクセイ様はおっしゃいました。
「その首飾りはどうしたんだ?」
アレクセイ様の視線は私の首元に注がれています。
私が今夜身につけているのは温かみの有る色味のルビーのネックレスです。
とても大切な人に贈っていただいたもので、私にとってはお守りのようなものなのです。
でも特別高価なものではありません。 それをどうしてアレクセイ様が気にするのでしょうか。
疑問では有りましたけれど、私は正直に贈り物だと答えました。
すると何が気に入らないのかアレクセイ様の機嫌は益々悪化してしまったらしく私を睨み付けると、一番近くに居た令嬢の肩を抱き寄せました。
「アレクセイ様?」
肩を抱かれた令嬢は頬を赤くして高い声を上げました。
彼女はブロスト公爵家の令嬢のデリア様。赤みのかかったブロンドに金茶の瞳の美しい女性です。迫力のある赤いドレスがとても良く似合っています。
デリア様はうっとりとアレクセイ様を見上げています。寄り添う二人はとても絵になると思いました。