クールな公爵様のゆゆしき恋情
緊張のあまり身体を固くする私に、アレクセイ様は長い沈黙の後、苦し気に言葉を吐き出しました。
「……悪かった」
「……え?」
「恐がらせただろ? ラウラを責める気は無かったんだ。変わろうと思ってるのに、上手くいかないな」
後半は独り言なのでしょうか。殆ど聞こえない声で呟くとアレクセイ様は辛そうに私を見下ろして言いました。
「ラウラはあいつが好きなのか?」
「あいつ?……リュシオンの事ですか?」
「ああ。いつもお前の側に居るベルハイム国最高の力を持つ騎士リュシオン」
アレクセイ様はリュシオンの話をする時、いつも少し様子がおかしくなります。そう言えばリュシオンもアレクセイ様が居るからお父様近くの護衛を部下に任せたと言っていました。もしかするとあれはアレクセイ様に会わない様にする為だったのかもしれません。
個人的な接点など無いような二人ですが、私の知らない関係が何か有るのでしょうか?
考え込んでいると、再びアレクセイ様が言いました。
「……悪かった」
「……え?」
「恐がらせただろ? ラウラを責める気は無かったんだ。変わろうと思ってるのに、上手くいかないな」
後半は独り言なのでしょうか。殆ど聞こえない声で呟くとアレクセイ様は辛そうに私を見下ろして言いました。
「ラウラはあいつが好きなのか?」
「あいつ?……リュシオンの事ですか?」
「ああ。いつもお前の側に居るベルハイム国最高の力を持つ騎士リュシオン」
アレクセイ様はリュシオンの話をする時、いつも少し様子がおかしくなります。そう言えばリュシオンもアレクセイ様が居るからお父様近くの護衛を部下に任せたと言っていました。もしかするとあれはアレクセイ様に会わない様にする為だったのかもしれません。
個人的な接点など無いような二人ですが、私の知らない関係が何か有るのでしょうか?
考え込んでいると、再びアレクセイ様が言いました。