好きな姿



『――自分を…自分で…』

ポタリ…

涙が文字の上に落ちる。


自分で自分を愛してあげて


そうすればそれが

僕の好きな君の姿

『私は…バカだ…。』


――ダッ!!

カバンを乱暴に手に取り、走る。

日が落ちる。

バシャッと気合いを込めて、着飾っていた自分を洗い流す。

無駄なアクセサリーも全てとっぱらって。

いつも行っていたヘアサロンの扉を開けて、思わず叫んでしまった。


『――あ、あのっ…』



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