好きな姿
『彼方は何も悪くないもん…可愛くなかった私がいけないんだもん…。』
『――うん…』
『好き…です。だから距離おこうだなんて…言わないで…。ゴメンなさい…』
淋しくて不安で、
押しつぶされそう。
自業自得だと笑われても、これが正直な気持ち。
『―――…雪…?』
彼方は優しく私の頬を包み、視線を合わせる。
『―――…ん…ッ…』
優しさが溢れるキス。
見失いそうになっていた。
恋に、君に溺れてた。
『――黒髪で地味とか…関係ないから。好きだよ…雪。』
そう言って額にもう一度落とされるキス。
微熱をさそうように熱い。
きっとこれが、
君の好きな僕のスガタ。
『そうやって照れるとこもやっぱり…雪らしいや。』
『―――…〜…ッ』
『それに、さ。そんな可愛くなったら……』
こそっと耳打ちした言葉が…。
『他の男に見られんじゃん。俺、かなりのヤキモチやきなんだからな!』
可愛くってしょうがない。
ありのままの君を愛する。
ありのままの僕を愛して。
半年記念は、
何しよっ…か?
━END?━