好きな姿
群れる事は好きじゃない。
けれど、恋に興味が無かったワケではない。
いつも追っていた。
授業中に居眠りする姿も、友達とショートコントしてる姿も。
ずっと、密かに憧れてた。
七瀬彼方という存在に。
「わ、私……?」
「うん。いっつも詩集読んでる姿が…なんつーの?」
優しく微笑んで見えて、
その横顔に一目惚れ…したらしい。
や、ちょ…顔上げらんない…!!
「――好きです…。」
何もかも見透かした様に、真っ直ぐ言ってくれた。
トクン…
「わ、私…も……」